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「そういえばどうして階段の踊り場は踊り場って言うんだ?」

 そう言った瞬間、みんなの視線が俺に集中する。
 ちなみに真琴はもういない。
 夕飯を食べ終えて、さっさとぴろの世話をしに行った。

「祐一、どうかしちゃったの?」

 それはないだろ、名雪。








    踊り場の話





「で、どうして階段の踊り場を踊り場と言うのか、という事なんだが………」

「祐一君、『おどりば』って何?」

 …………お前はそこからか、あゆ。

「踊り場ってのは…………なんて言えばいいんだ?」

「階段の折り返し地点の平らになっている部分の事ですよ、あゆさん」

 ナイスです、秋子さん。

「そういう事だ。わかったか、あゆ」

「わかったけど………どうして祐一君が偉そうにしてるの?」

「俺が俺である限り、俺はうぐぅより高位の存在なんだ。だから俺はお前からすれば偉くて当然なんだ」

「うぐぅ…………」

「祐一、あゆちゃんいじめちゃダメだよ」

「別に俺はいじめてる訳じゃない………って、話がずれてる」

「えっと…………何の話だったっけ?」

「どうして踊り場というのか、だ」

「誰かがあそこで踊るからじゃない?」

「じゃ、名雪はあそこで踊ってる奴を見た事があるか?」

「ううん、ないよ〜」

「だったら名雪はあそこで踊ろうと思うか?」

「思わないよ〜」

「でも、他には思いつかないよ…………」

 いかん、手詰まりだ。

「ですから、祐一さんは誰も考えなかったような由来を考えようとしているのではないですか?」

 やっぱりナイスです、秋子さん。

「例えば、誰かがあそこで踊ろうとして作ったはいいけど、思いの外狭くて踊れなかったから、とか」

「それ、私が言ったよ〜」

「いや、名雪のは現在形で俺のは過去形だ」

「でもほとんど同じ………」

「違うって言ったら違うんだ」

「う〜…………」

「次、あゆ」

「えっ、ボクの番!?」

 急に指名されて慌てふためくあゆ。

「え〜っと………段を取ったからお取り場で踊り場になった!」

「それは………中々考えたな、あゆ」

「どう、祐一君?」

「ああ、あゆにしては中々いい案だったぞ」

 俺達が“踊”の字にとらわれていたのをあゆは見事に抜け出した事は言わないが。

「では、私の考えを言いますね」

 秋子さんにも何か考えていることがあるようだ。

「ええ、いいですよ」

「私の場合、あそこは“躍り出る”場だから踊り場と言うのではないか、と思います」

 さすがは秋子さん。ものすごく本当っぽい。

「秋子さんすご〜い!」

「わ、お母さんすごいよ〜」

「と言う訳で、4人の案が出揃った訳だが………どれを採用しようか?」

 整理するとこうだ。
 名雪案、誰かがあそこで踊るから。
 俺の案、誰かが踊ろうとして作ったはいいが、思いの外狭すぎて踊れなかったから。
 あゆ案、段を取ったからお取り場→踊り場。
 秋子さん案、躍り出るから踊り場。
 ついでだし、紙にまとめて書いておいた。

「俺的にはあゆの案がいいと思うんだが………」

「え、何で?」

「秋子さんの案も確かにいいんだが、現実味がありすぎてつまんないんだよな」

「あら、そうでしたか」

「ボクは秋子さんの案の方が良かったと思うんだけど」

「どうしてだ?」

「階段下りる時に、踊り場の手前で何段か一気に飛ばして跳んだりするからだよ」

「あ、私もそれやる〜」

「秋子さんはどうですか?」

「私はあゆちゃんの案の方が楽しそうでいいと思いますよ」

 これで票が2対2で完全に別れてしまった。
 どうすれば公平に決着をつける事ができるか…………

「ねえ、私には聞かないの?」

「お前はどうせあゆと一緒だろ」

「わ、どうしてわかったの?」

「俺は人の心が読めるんだ」

「へぇ〜、祐一すごいね〜」

 だって自分であゆと同じだって言ったような物じゃん。

「秋子さ〜ん、タオル替えてきたよ〜」

 そこへぴろのタオルを替えてきた真琴がやってくる。
 そうだ、真琴に決めてもらおう。

「ちょっと真琴、いいか?」

「ん、何? 祐一」

「この中からどれが一番いいか決めてくれ」

 と言って、さっき紙にまとめた奴を目の前に突きつける。

「ちょっと、そんな近くじゃ見たくても見れないじゃないのよっ!」

「おお、すまんすまん」

 このまま続けても良かったが、機嫌を損ねて回答してもらえなくなったら困るからおとなしく引き下がっておく。

「で、コレは何なの?」

「見ての通りだ」

「わからないから聞いてるんじゃないっ!」

 ふむ、真琴もしっかりとツッコミとしての自覚が身についてきたようだな。

「あのね、私達は階段の踊り場について話し合ってたんだよ」

「それでその紙にボク達が考えた案が書いてあるんだよ」

 名雪、あゆが真琴に説明をする。

「ふ〜ん………… で、誰が言い出したのよ」

 びっ、と二人揃って俺を指差す。
 お前達、親に「人を指差しちゃいけません」って言われなかったか?
 あ、名雪の親は秋子さんだった。あの人がそれぐらいの事を教えないはずがないか。

「やっぱり……… こういう変な事をやりだすのっていつも祐一だしね」

「何が変なことなんだ? 気になる事はとことん突き詰めたいだけだぞ」

「ふ〜ん、どうだか…………」

 ツッコミはありがたいけど冷たいぞ、真琴。

「で、どうかな? どれが一番いいと思う?」

 真琴は紙を見ながら考え始める。

「真琴は…………コレね」

「ふっ、それは俺の案だ。真琴」

「じゃあこっち」

 ………なんでそんな簡単に意見を変えるかなぁ。

「あ、ボクの案だ」

「という事はあゆちゃんの案で決定だね」

「で、決まるとどうなるの?」

「どうなるの? 祐一」

「いや、俺が気になったから知りたかっただけで、どれが一番か決める必要はそんなになかった」

 そう言うと、みんな黙り込んでしまった。

「…………私、もう寝るね」

「…………ボクは秋子さんのお手伝いをしてくるよ」

「…………真琴、マンガ読んでるから」

 え? 何かないの? 「今までの話し合いはなんだったの?」とか、「そういう事は最初に言え!」とかさ。





 ………放置プレイっすか?









 その後、しばらくしてからリビングで一人寂しく佇んでいる祐一を秋子さんが発見したとかしないとか。









    後書きコント

シロ「はい、頭がギャグしか弾き出してくれません」

あゆ「そんな事ボクに言われても………」

シロ「そんな訳でしばらくシリアスは書けそうにありません」

あゆ「ボクは無視…………?」

シロ「管理人であるでっきぶらしさん及び楽しみにしてくださっている皆さん。この場を借りて深くお詫びします」

あゆ「ボクがここにいる意味って……………」

シロ「よしっ! 言う事は言ったからここから先はフィーバーだ!」

あゆ「うわっ! いきなりテンション上げないでよ」

シロ「とは言ってもネタがないからもう終わり」

あゆ「え? ボクが呼ばれた意味は?」

シロ「ないな」

あゆ「う、うぐぅ…………」

シロ「俺の頭は周期的に書ける物が変わるらしいですから気長に待ってくれると嬉しいです。では、今回はこの辺で」

あゆ「また、会えるといいね」

シロ・あゆ「ではでは〜」




管理人の感想
なんだか、シリーズ化してきたお題SSです。
相変わらず、受信具合が良いようで……。
管理人も頑張らなければならんよ……。
シロさん大学、頑張って!そして、また投稿待ってます。